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遺品整理で遺族を悩ます原因と、死後に備えて生前整理・終活で対処する方法

遺品整理で遺族を悩ます原因と、死後に備えて生前整理・終活で対処する方法

これまでさまざまな遺品整理の現場に立ち合わせていただきましたが、同じくらいのお部屋の大きさ家財の量なのにも関わらず、整理に途方も無い苦労をされている方、あるいは逆に、あっさり整理が終わってしまう方がいらっしゃいました。

この違いは何なのだろうと考えると、様々な理由が思い浮かぶのですが、故人様が将来の自分の死に備えて生前にどれほどご自身の整理をされていたのかも、大きな理由のひとつなのではと感じる機会があります。

今回は、自分の死後に整理を担われるご遺族の方々(その多くは故人様のお子さま)が苦労しないために、遺族が遺品整理で困ることの例と、生きているうちにやっておくべきことをまとめました。

遺族が困る遺品①『金銭的価値の高い遺品(遺産)』

遺品整理をしている最中に、遺族が存在を知らなかった高価なものや換金が可能な株券、証券類が見つかった場合、相続手続きが必要な場合があります。ラッキー♪では済まないことも。

独りっ子のように相続権利のある人が一人だったらまだよいのですが、子供たちや孫たち兄弟など相続権利者が複数いる場合は大変なことになりえます。相続争いや面倒な手続きへつながることがよくあります。

●高値が付くお宝が騒動の原因に…

高価な骨董品や掛け軸、絵画などが見つかったばっかりに、もめごとの原因になったという話は時々聞きます。

実際にあった例です。

長女は「父の形見だから売らずに私が家で大切に保管する」、次女は「すぐに売却しよう。売れたお金は二人で折半」と意見が分かれて兄弟喧嘩状態になりました。その後も気まずさは残ったままだそうです。

また、高そうな壺が出てきて遺族同士で取り合いになったという話もあります。

●手続き期限があるものを、知らずにいて後の祭り

生命保険証書やゴルフの会員権さまざまな会員証、株券や債券なども、亡くなった後にしばらく時間が経ってから見つかった場合、困るものの代表です。手続き期限が設けられていて無効になるものもあれば、手続きが面倒になる場合もあります。

実際あった話をご紹介します。

自分のお葬式で子供たちに迷惑を掛けないようにと、故人自ら内緒で互助会に入り、積み立てておいたそうです。そんなことは全く知らない子供たちは普通の手順でお葬式を済ませました。約1年後遺品整理を始めたところ母親の互助会の会員証書を見つけました。が、もう後の祭りです。互助会に問い合せたところ、手続きをすれば他の家族に適用されるけど、もう済んだ故人本人の葬儀には適用ができなかったそうです。故人の思いには添えなかった結果となりました。

このように、“知らなかったばっかりに”故人の意志を叶えてあげられなかった事例はよくあります。

高価な遺品の処理で遺族を困らせないために

元気なうちに、持っている証書類はひとまとめにして箱や袋に入れて分かりやすいように整理しておきましょう。

高価な骨董品や株券、債券などは「誰々に譲る」かをはっきりと伝えた方が後の争い事には発展しないものです。お金に絡むものや高価なものは、できるだけ遺言書に書いておくことをおすすめします。

また、先の実例のように自分のお葬式のために互助会に入っていたり、遺影の写真、お墓などを用意しているのであれば、口頭で伝えておくと間違いが少なくて済みます。口頭では伝えられない場合は、子供たちが一番先に見るであろう引き出しや棚などの場所に、それらの証書と一緒にメモを残しておくとよいでしょう。

最近ではエンディングノートが売られています。とても使い勝手がよく構成されたノートですが、ご自分が用意したノートでも構いません。

一冊用意して、残される家族宛に思っていること、希望していること、自分のために葬儀や写真などを用意している旨を書いておくことをおすすめします。気が付いた時々に、これらのことを分かり安く書いておく習慣をつけておくとよいですね。

当社ではエンディングノート無料プレゼントも行ってますのでお気軽にご相談ください。

遺族が困る遺品②『思い出の品々』

故人が深い思い入れのあるものは、故人の気持ちを考えると、処分するには忍びない思いでなかなか手をつけられないものです。例えば、表彰状などは家族にとっては一枚の紙であっても、故人の汗と涙と努力の結晶が染みついているものです。

大切に残してある手紙や葉書は「きっとお父さんはこの手紙で慰められたんだろうな・・」と想像がつくような内容だったりするとなおのこと、涙が溢れるばかりで何もできなくなってしまうものです。

写真やアルバムもそうです。故人と家族では価値観が違う場合、どれを捨てたらよいのか、どれを取っておくべきなのか悩むものです。故人本人の写真ならともかく故人の友人知人の写真ともなれば、家族にとっては何の思い入れもなく結局捨てることになります。「捨てる」とひと言でいっても、そこへ至るまでの思いは簡単ではありません。親の心を裏切るような切ない気持ちと葛藤した挙句の結論です。

思い入れのある遺品の処分で遺族を困らせないために

できることなら、あなた自身がまだ元気なうちに、家族が欲しい写真は直接選んで持って行ってもらうといいでしょう。自分が最期まで手元に取って置きたい写真だけ整理してまとめておきます。残りのさほど重要でない写真は、処分しておくと子供たちは迷うこともなく、余計な心労を掛けることもなくなります。

手紙や表彰状などは特に、ご自身で処分しておくものといえるでしょう。どうしても残しておきたいものだけ残して、あとは処分しておきましょう。これは、意外と家族に手間をかけさせるうえ、心理的負担なかける作業でもあります。

以前コラムでご紹介した「生前整理」という言葉がありますが、まさしく写真や手紙などはその最たるものといえるでしょう。

遺族が困る遺品③『大切にしていた日常品』

亡くなる寸前まで使っていた身の回りの品や日常品の処分に困る遺族も多いようです。というのも、まったく整理していない状況ですと、かなりの量となってしまうからです。

今回、処分するのに苦労したものをインターネット上の口コミやQ&Aなどで調べてみました。その結果、

  • 布団
  • コレクション品
  • 仏壇
  • 衣類

などがよく例に挙げられていました。

布団は、かさばるうえ、家族だけでは処分できない場合があります。お客様用の高級布団も使った布団はなかなか売れません。結局捨てるしかなく、行政に引き取ってもらうか、当社のような遺品整理や不用品回収の業者にお金を払って依頼するケースが殆どです。

故人が収集していたコレクションこそ、好みや価値観が違えば、家族にとっては邪魔なものなのですが、故人の思い入れを考えると捨てることは親不孝なことかもしれないと、なかなか決断できません。かといってただ捨ててしまうのはもったいないです。当社のような買取が得意な業者に鑑定をお願いするとよいでしょう。

そして仏壇もそうです。大きな仏壇は特に困ったという声を多く聞きます。核家族化している昨今、誰が仏壇を引き取るか話し合い住宅事情も考慮すると、結局は魂抜きをしてもらい買取業者にリサイクルに出すか粗大ごみとして処分することになります。処分するという結論に至るまでには家族会議を何度も繰り返し、かなりの時間を費やすことになるでしょう。

また衣類も高級ではないものや古くて着れないもの、下着類は処分しても、残った高価な衣類や高そうな着物、故人が愛用していた家族にとっても思い出のあるスーツや背広。これらは簡単に処分できず悩みの種になっていることが多いようです。

故人のコレクションしたものや身の回りの処分でトラック1トン分というのはざらにあることです。処分するだけでも大変な作業ですね。

日常品の処分で遺族を困らせないために

年を重ねるにつれ体力気力ともに衰えていきます。片付けるのも面倒、捨てるのも面倒と何もかもが放ったらかしになりがちです。放ったらかした分、そのツケは遺品整理の場で子供に回ってくることになります。

できることなら、自分の人生を締めくくる時は綺麗にして旅立ちたいものです。飛ぶ鳥跡を濁さず、人生も同じですね。

元来几帳面で真面目な日本人は、特に昨今真剣に生前整理を考えている方が多くなっています。

そのためには元気なうちに、使わなくなったバッグや靴、着なくなった衣類、興味がなくなった本やCD、昔使っていたカセットテープやレコードなど、タンスの肥やしや納戸の肥やしになっているものを処分していくことから始めましょう。

売れるものや譲りたいものは分類して「○○は××さんに譲る」とノートに書き記しながら少しずつ実行していくといいですね。

まとめ

自分の死後に遺品整理で、パートナーや兄弟、子供たちを困らせないためには、つまるところはまだ元気なうちに身の回りの品々を整理しておくことが重要です。最近では「終活」として、定年を迎えた60代から老後・死後の準備を進める活動もブームになってますね。

生前にしっかりと自分の思いや考えを家族に伝えておくことも大切です。直接言葉で伝えられないこともあるでしょう。そんな時は、家族宛にエンディングノートを作っておきます。分かり安く箇条書きで「残しておいて欲しいもの」「処分して欲しいもの」「○○さんへ渡してほしいもの」などを書いておきます。

自分の思いを伝えたい人には、エンディングノートに書いておくと良いでしょう。こうした作業をしていると、きっと昔を懐かしみ自分の人生を感慨深く振り返ることでしょう。これらの行為や感情は、終焉に向けてどう生きていくべきかを自分自信へ問いかける行為でもあるそうです。

「断捨離」という言葉をご存じでしょうか。最近関心を集めている言葉です。簡単に言うなら、過去のものはもう過去のこと。思い出は思い出として心に残し、ものへの執着心を捨てること。必要のないものは全て処分し、ものへの執着心から解き放たれるということです。必要なものだけを残し快適に暮らそうという主旨ですが、生前整理に当てはめることができるように思います。

おまけ:終活ブームについて思うこと

花も虫も動物もそして人間も、万物「生まれれば死は訪れる」。当然のことでありながらタブーとされていた「死」への概念は、今や変わっています。高齢化社会・人口減少社会が社会問題化し、孤独死や孤立死なども増えているなか、死への関心は高まっているように思えます。

当たり前のこととして死と向き合う姿勢は、人生の考え方が成熟してきた証といえるでしょう。死を見据えることは、生きる道を見据えることです。死を思うことは、生の意味を知ることです。

 

「就活」「婚活」につづいて、「終活」も最近はメディアでよく目にするようになりました。結婚のために活動し就職のために活動し、終焉のために活動するのに何の矛盾もないでしょう。終焉のための活動とは、最近あちこちで耳にする“終活フェア”と言う名で自分の墓地を自分で探しに行くツアーや、自分の遺影を元気なうちに撮っておく“遺影撮影会”などさまざまな催しもののことです。

唯一違うのは、終活はやり直しがきないことです。やり直しがきかないのなら尚のこと、熟考に熟考を重ね時間をかけて活動したいものですね。

このような“終活ブーム”が起きる背景には、自分の人生の締めくくりは自分の好きなように演出したい。たとえ家族であっても人の迷惑にはなりたくないという思いからに他なりません。

ブームは一過性で流れ去るものですが、「終活」は言い方こそ変わっても“自分の終焉に備えて準備すること”は不可欠なこととして確立すると確信しています。

こちらの記事の監修者

遺品整理サービスウィルケア 代表取締役  白石 佳史

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代表取締役  白石 佳史

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